2月15日は、お釈迦様が亡くなられた日です。当山では、月遅れの3月15日に涅槃図を本堂内にお祀りします。

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釈尊涅槃図をお祀りした本堂内の様子。
この掛け軸は、慶応年間に制作されており
巾が約2m50cm、高さは約4m程の大きさで、
本堂内の一番高い天井から吊り下げています。

釈尊涅槃図を正面から見たところ。

お釈迦様が亡くなられたとき、たくさんの仏様や動物たちが集まって
悲しんでいる様子が描かれています。

この時、お釈迦様は頭を北に向け、体の右側を下にしておられます。
世間一般的に、北枕は縁起が悪いと言って避けられていますが、
お釈迦様はふだんからこの様に休まれていたようです。
その理由は、北半球では頭を北に向けて眠ると地球の磁気の向きと
体の気の流れの向きが合うので、朝起きたときに体の調子が良いそうです。
また、体の右側を下にすると、胃や腸などの内蔵の働きが良くなり、
食物の消化を助ける働きがあるそうで、そのようなことをお釈迦様は、
よくご存じだったようです。
 

お釈迦様の衣のアップ。
細かいもようが緻密に描かれています。