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釈尊涅槃図をお祀りした本堂内の様子。この掛け軸は、慶応年間に制作されており巾が約2m50cm、高さは約4m程の大きさで、本堂内の一番高い天井から吊り下げています。
釈尊涅槃図を正面から見たところ。お釈迦様が亡くなられたとき、たくさんの仏様や動物たちが集まって悲しんでいる様子が描かれています。この時、お釈迦様は頭を北に向け、体の右側を下にしておられます。世間一般的に、北枕は縁起が悪いと言って避けられていますが、お釈迦様はふだんからこの様に休まれていたようです。その理由は、北半球では頭を北に向けて眠ると地球の磁気の向きと体の気の流れの向きが合うので、朝起きたときに体の調子が良いそうです。また、体の右側を下にすると、胃や腸などの内蔵の働きが良くなり、食物の消化を助ける働きがあるそうで、そのようなことをお釈迦様は、よくご存じだったようです。
お釈迦様の衣のアップ。細かいもようが緻密に描かれています。